ネット通販の返品商品はその後どうなる?再販売・値下げ・廃棄の行き先

ネット通販の返品商品を検品・仕分けする物流倉庫

ネット通販で服や家電などを購入し、サイズが合わない、イメージと違うといった理由で返品したことはないでしょうか。

購入者には返金されても、商品がその後どうなるのかは、あまり知られていません。再び販売されるものもあれば、値下げして売られるもの、修理や再生に回されるものもあります。商品によっては、販売できずに廃棄される場合もあります。

返品された商品は、どのような基準で行き先が決まるのでしょうか。流通の仕組みや公表資料をもとに整理します。

目次

返品された商品は、まず状態を確認する

返品された商品は、すべて同じ扱いになるわけではありません。再び販売できるかどうかは、商品の種類や状態、返品理由、販売事業者のルールなどによって変わります。

一般的には、商品の状態や付属品、外箱などを確認し、再販売できるか、修理や再整備が必要か、販売が難しいかを判断します。ただし、具体的な検品方法や判定基準は企業や商品によって異なります。

例えば、未使用で商品や包装に問題がないものと、開封済みで傷や汚れがあるものでは、同じ条件で販売できるとは限りません。衛生面や安全性の確認が必要な商品では、さらに取り扱いが制限されることがあります。

返品商品の主な行き先は4つ

1. 検品後に再販売する

商品の状態に問題がなく、販売条件を満たしていれば、検品後に再び販売される場合があります。未使用品などは、通常の商品在庫に戻せる可能性があります。

ただし、返品された商品が必ず新品として再販売されるとは限りません。開封の有無や商品の状態、販売事業者の基準などによって扱いが変わります。

2. 値下げ品やアウトレット品として販売する

通常価格での販売が難しい商品でも、状態を明示したうえで値下げ販売できる場合があります。外箱に傷がある商品や、展示品、再整備済みの商品などが、通常の商品とは異なる区分で販売されるケースです。

ただし、返品された商品がすべてアウトレット品になるわけではありません。商品の状態や販売条件を満たすことが前提です。

3. 修理・再整備や別の流通ルートに回す

そのまま販売することが難しくても、修理や部品交換、再整備によって再び販売できる商品もあります。商品によっては、通常の販売ルートではなく、別の販売先や在庫処分のルートへ回されることもあります。

農林水産省の流通調査では、返品された商品をディスカウントストアなどに改めて納品している事例が報告されています。返品された商品が、元の売り場以外で販売される場合もあることが分かります。

4. 販売できずに廃棄する

破損や汚損が大きい商品、安全性を確認できない商品、再販売に必要な条件を満たさない商品などは、販売できない場合があります。

また、商品自体に問題がなくても、販売期限や流通上の条件によって、別の販売先へ回すことが難しい場合があります。食品などは、期限や品質管理の条件が流通先の制約になることもあります。

返品された商品が必ず廃棄されるわけではありませんが、再販売できる状態であることだけで、必ず販売先が見つかるとも限りません。

商品に問題がなくても再販売できないことがある

返品商品の扱いを難しくするのは、商品の状態だけではありません。検品、再梱包、保管、再配送などにも費用がかかります。

例えば、商品を検品して問題がないと確認できても、再梱包や再配送にかかる費用が大きければ、事業者にとって再販売が難しくなることがあります。また、食品などは販売期限や納品条件が関係し、返品された商品を別の店舗へ回せない場合もあります。

つまり、返品商品を再販売できるかどうかは、商品の品質だけでなく、物流や在庫管理を含めた仕組みにも左右されます。

返品された商品は、すべて廃棄されている?

返品された商品がどの程度再販売され、どの程度廃棄されるのかは、商品や企業によって異なります。あらゆるネット通販に共通する割合を示すことはできません。

また、返品された商品と、売れ残った商品は区別する必要があります。返品は購入者などから商品が戻されることですが、売れ残りは販売期間中に購入されなかった在庫です。どちらも値下げや在庫処分の対象になることはありますが、同じものではありません。

返品商品の行き先を考える際は、商品の状態だけでなく、返品理由や販売期限、再流通に必要な費用などを合わせて見る必要があります。

返品商品を減らすことも重要

返品後の処理だけでなく、返品そのものを減らす工夫も重要です。ネット通販では、購入前に実物を手に取れないため、サイズや色、素材、使用感などが想像と異なることがあります。

商品写真や説明を分かりやすくすること、サイズや仕様を具体的に示すこと、購入者が必要な情報を確認できるようにすることは、購入後のミスマッチを減らすための対策になります。

もちろん、商品の不具合や配送時の破損など、返品が必要になるケースもあります。返品を一律に悪いものと考えるのではなく、購入者の利便性と、返品後の物流・在庫管理の両方を考えることが大切です。

返品商品の行き先は、状態と流通の条件で決まる

ネット通販で返品された商品は、検品後の再販売、値下げ販売、修理・再整備、別の販売ルートへの移動、廃棄など、さまざまな行き先があります。

どの方法が選ばれるかは、商品や返品理由、販売事業者のルール、保管や再配送にかかる費用などによって異なります。返品された商品がすべて捨てられるわけでも、すべて新品として売り直されるわけでもありません。

返品後の流れを知ると、ネット通販の裏側では、商品の販売だけでなく、戻ってきた商品の検品や保管、再流通まで含めた管理が行われていることが分かります。

出典・参考資料

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